■ これから必要な政策は何? ■
一番必要なのは政策ではなく、政策の決め方。とくに子供の権利の保証だ。
人間平等、市民も平等。だが子供に選挙権、参政権はない。
私をふくめて先の短い人間に参政権があって、先の長い子供には無い。不合理だ。
しかも高齢になるほど投票率が高く、現状維持的な投票行動が多い。
そのため山積する難問を子孫に先送りしている。これは選挙制度の問題だ。
選挙で選ばれた代表が政治を行う、という今の制度は明治に始まった。
最初、選挙権は高額所得者だけだった。
80年前の大正14年、普通選挙法が成立し25歳以上の男に拡大した。
それは貴族院・枢密院の権力亡者たちが、
権力金力・情報操作で国民をあやつれると知ったからである。
婦人参政権運動の延長で、終戦後には女も選挙権をえた。
だが今の選挙制度では「民意の反映」ができていないことは明白だ。
今後はとくに地方財政が苦しくなる。
市民が納得する優先順位、予算配分をせねばならない。
そのためには市民が納得する「決め方」を、決めねばならない。
今は電話、テレビ、コンピュータなどの情報機器が家庭にいきわたった。
選挙制度ができた明治、大正とは大違い。
そこで選挙制度の限界をこえる新しい手法として、「5択民主主義」を提案したい。